本郷のキオクを語り聞く会2018を開催しました

本郷のキオクの未来プロジェクトでは、2018年10月6日(土)に「本郷のキオクを語り聞く会2018」を開催しました。

文京区・本郷の様々な歴史的建築や店舗が失われゆく昨今、本郷の老舗のご店主など、本郷の“キオク”をずっと守って来られた方々にお話を伺い、本郷らしさとはなんなのか考える場とするべく、昨年度に引き続き実施しています。

今回会場としてお借りできたのは、登録有形文化財でもある本郷瀬川邸。明治20年に古市公威邸として建てられた由緒ある本郷の名建築です。中に入れる貴重な機会ということで、参加者の皆さんにはそれぞれ建物の内部見学もお楽しみいただけたようです。

今回のゲストスピーカーは和菓子「㐂久月」栗田洋さんと、きそば「栄亀庵」の笠井英子さん。近隣の老舗を営むお二方にお越しいただき、お店の歴史から、地域のお話まで様々なことを伺いました。

最初、栗生座長からプロジェクトの説明をした後、2グループに分かれて栗田さんと笠井さんのお話を伺いました。本郷瀬川邸の立派なお庭を眺める大広間で、風を感じながらお話を聞く素敵な昼下がりを参加者一同で過ごすことができました。

栗田さんには、お持ちいただいた貴重な写真や図面を元に、ご自身の幼少期からの暮らしのお話やお店の成り立ちのお話をたっぷりと語っていただきました。

笠井さんからは、お蕎麦屋さんのお話を始め、ご自身の本郷森川町で過ごされた幼少期のご経験なども含めてお話いただきました。ところどころに栗田さんのお話とつながる部分もあり、参加者一同、真剣に聞き入るお話でした。

それぞれお話を伺った後は、参加者一同大広間に集まり、お二方のお話を共有するセッションへ。参加者の皆さんそれぞれにとって、「残したい本郷の「記憶」とは?」ということを考えるきっかけになっていればと思っております。

本会の記録は今後冊子等にまとめ、発刊する予定です。どうぞ引き続き本郷のキオクの未来プロジェクトにご注目ください。

末筆ながら、栗田様、笠井様、株式会社昌平不動産総合研究所、その他ご協力くださいました全ての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

(文責:プロジェクトマネージャー・三文字昌也)