プロジェクト概要
東京文化資源区域内を走る「スローな交通手段とシステム」の導入検討プロジェクトです。新しいモビリティのデザイン、ではなく、新しい都市生活像・都市文化のデザインを目的としています。
スローモビリティの導入を“手 段”としたときに、ポストオリンピックの日本において、「どのような新しく豊かな都市生活像を描き出せるか」を課題とおき、産官民学の壁を越えた議論の場づくりを進めています。
コンセプト
「早く、高く、遠く」から、「ゆっくり、低く、近く」へ。
前回のオリンピックで上げた都市の“速度” をもう一度落とすことで、これからの時代に合った都市環境への転換を促し、新しい生活スタイルを支える仕組みづくりを模索します。これまでの「速さ・量・効率性」とは異なる価値軸による、これからの東京・日本にとってふさわしい 新しい豊かさの実現に寄与することを目指しています。
これまでの活動(PHASE1)
■勉強会&ワークショップの開催 → TTT構想案の骨子の策定
専門家など講師を招いてた勉強会やワークショップを全3回にわたり実施。産官民学のの壁を越えて、多様なバックグラウンドをもったメンバーが集まり、TTT構想の可能性と、実現に向けた課題について議論を行いました。これらの議論の成果を、TTT構想の骨子としてまとめあげました。
■ラウンドテーブル(公開討議)の実施
本テーマに関わる有識者・ 関係者をお招きし、これまでの勉強会で議論を進めてきたTTT構想の概略を発表。これを議論の起点として、スローモビリティーを基軸とした東京都心の生活、仕事、交通、文化面での新たな価値創造について多角的に論じ、2030年を目途とするトラム再生の可能性を探るラウンドテーブルを実施いたしました。
<討論者>敬称略
上山信一(慶應義塾大学教授/東京都顧問)
小林成基(自転車活用推進研究会理事長)
島裕(日本経済研究所技術事業化支援センター長)
玉置泰紀(KADOKAWA2021年室エグゼクティブプロデューサー)
高山肇(高山書店社長)
中島伸(東京都市大学講師)
中島直人(東京大学准教授):司会
中村英夫(日本大学教授)
中村文彦(横浜国立大学理事・副学長)
平賀直武(デンソーソーシャルデザイン課担当係長)
山中俊治(東京大学教授)
渡部裕樹(日建設計総合研究所研究員)
今後の活動(PHASE2)
PHASE1の活動で作成した構想の骨子を基に議論を進め、グランドビジョンの策定、より具体的なプランへの落とし込みを進めています。そのために必要なケーススタディ、各種リサーチ、フィー
ルドワークなどを実施していきます。また、並行して地域との連携・恊働を進め、構想への賛同者を増やしていく活動も推進します。
企画運営メンバー
中島伸(東京都市大学)[座長]
今井瑛里子(NEC)
島裕(日本経済研究所)
夏秋馬寧(博報堂)
田中元子(株グランドレベル)
谷口晋平(博報堂)
玉置泰紀(KADOKAWA)
橋本健史(403architecture)
平賀直武(デンソー)
藤山龍太郎(国立国会図書館)
柳与志夫(東京文化資源会議事務局長)
吉見俊哉(東京大学)
鷲尾和彦(博報堂)
渡部裕樹(日建設計総合研究所)