プロジェクトチーム

現在、東京文化資源会議の中で活動中のプロジェクトチームの一覧です。

上野ナイトパークコンソーシアム設立宣言 | 広域秋葉原作戦会議 | トーキョートラムタウン構想 | 上野スクエア構想 | スポーツ文化資源 | 本郷のキオクの未来 | 地域文化資源デジタルアーカイブ | 地図ファブ | 湯島神田社寺会堂プロジェクト | プロジェクトスクール@谷中 | リノベーションまちづくり制度研究会 | 新しいナショナル・ハウス | 

各プロジェクトチームの紹介

広域秋葉原作戦会議

秋葉原は、マンガ、アニメ、ゲームといったポップカルチャー関連の文化資源が多く集まる「オタクの街」として国内外に知られています。  しかしながら現在の秋葉原は、既に定着したこのイメージに引きずられてしまい、次の変化を迎えることが難しくなっているように見えます。そこで東京文化資源会議では「広域秋葉原作戦会議」というプロジェクトを立ち上げ、江戸時代からの歴史も踏まえながら秋葉原を新たな視点から捉え直し、街のさらなる進化を目指すための議論を行なっています。

トーキョートラムタウン構想

“東京にトラム(路面電車)を復活させると、町はどう変わるか?” 東京文化資源区域内を走る「スローな交通手段とシステム」の導入を検討するプロジェクトです。 スローなモビリティ導入によって生み出される新しい都市居住のあり方、文化資源区の特性を活かした新しい文化体験や経済活動の可能性など、「新しい都市生活像」を検証することを目指します。

上野スクエア構想

「スクエア」とは、街の中にある広場やオープンスペースで、特に色んな道が交差する場所、都市の中心に位置するものを指す言葉です。東京文化資源区をひとつの街として捉えるとき、その3km圏のセンターに位置するのが「上野」の街でした。東京文化資源区では2016年度に「上野スクエア構想」をスタートさせ、まさに資源区の中心で多様な文化が交差し、出会い、高め合う上野界隈を描くための戦略を議論しています。 上野文化の杜構想、西洋美術館の世界遺産登録など、上野をめぐっては、近年社会的注目が集まっています。本プロジェクトは、上野の中でも特にアメ横、御徒町、上野広小路、湯島、不忍池などに着目し、その豊かな文化資源を活用したソフト/ハード両面に及ぶ新しいまちづくり構想を策定することを目指します。

スポーツ文化資源

”スポーツ”の枠を超えてアートとの融合をはかったり、”地域”の枠を超えて世界中のローカルな身体文化と触れ合ったり、”施設”の枠を超えて路上や広場など開かれた空間にスポーツを持ち出したり、”年齢”の枠を超えて多世代が同時に楽しめたり、”障がい”のあるなしの枠を超えて誰もが参加できたり、、、そんな場作りをしたいと考えています。

本郷のキオクの未来

かつて本郷には、下宿屋の流れを汲んだ旅館街、そして銭湯、学生街を形成していた様々な商店など、いろんな形の「文化」が培われてきていました。しかし、現在の本郷の街を見てみると、そうした文化資源と呼べるものはどんどん姿を消しています。このプロジェクトでは、本郷にゆかりがあるメンバーが集結し、本郷の魅力発信につながる文化資源の活用を目指した活動を行っています。

地域文化資源デジタルアーカイブ

地域の伝統や歴史的な知識を、文化資源として蓄積し編集することを目的としたデジタルアーカイブです。そして、過去のことだけでなく、このアーカイブを基盤に、地域の文化活動や研究を触発し発展させ、新しい情報や知識も追加し、他地域と結びつける知のエコシステムの創出を目指します。現在のパイロット・プロジェクトでは、雑誌『谷中・根津・千駄木』を中心に、関連する情報のデジタルアーカイブを作ります。
地図ファブ

地図ファブ

地図ファブは東京文化資源区を対象とした「地図」を文化資源の一つとして捉えて活動しているプロジェクトチームです。文化資源である地図をアーカイブして利用可能な状態に供して、それをより高度な資源として利用・活用する環境を用意することで、次の企画・創造・開発といったクリエーションを生み出すリソース拠点という意図を持つことから「ファブ」という名前をつけました。 具体的な活動として、地域に存在する既存地図の収集と、集めた地図に対して適切なメタデータを設定しアーカイブするアーカイブ活動を行っています。また、アーカイブされた地図を用いた活動として、テーマを設定してアーカイブした地図を活用する「地図カタログ」、地図から興味深い対象を抜き出して新しい地図を作成する「オリジナル地図」も行なっています。

湯島神田社寺会堂プロジェクト

湯島、本郷、上野、神田、駿河台などの地域は、多様な宗教・学術施設が狭い圏内に集中しながら、長く共通の歴史を歩んでおり、日本の近代精神文化の形成に大きな役割を果たしてきた。本検討会は、この地域から新しい日本の精神文化を形成する方法・方針や、各施設間の相互理解と連携、具体的な環境整備案を検討することを目指しています。

プロジェクトスクール@谷中

プロジェクトスクールは、若手実務家・専門家や学生が、文化資源を活用した地域課題の解決に実践的に取り組むことで、地域で活動する上で必要な知識・技術をみがくこと、その地域のまちづくりに寄与しながら、人的ネットワークを築き、活躍の場を見いだす機会とすることを志向しています。
谷中地区は、歴史文化を尊重したまちづくりに長年取り組んできた実績がありますが、近年の開発・更新の流れに対し、路地空間や商店街、歴史的な建物、人の繋がりといった地域の生活文化資源を継承するための制度や事業が必要となっています。プロジェクトスクール@谷中では、このような状況を踏まえた調査・研究、プロジェクト提案の「実践」、関連する制度や建築・保全の技術、事業計画、地域にすまう方々からとの意見交換といった「講義」の2本だてのプログラムを企画・運営しています。

リノベーションまちづくり制度研究会

「リノベーションまちづくり制度研究会」は、東京都心部の歴史文化的資源を活用したまちづくりのあり方について検討し、まちづくりファンドやボンドなどの投融資の仕組み、歴史的資源保存と容積率移転の手法を併用した新しい都市計画建築制度を提案することを目指して発足しました。

■活動目標・期間
1.地元金融機関と連携したまちづくりファンド活用による具体的PJの実現(短期目標)
2.歴史的資源保存と絡めた、容積移転制度に関わる政策提言とその実現(長期目標)

新しいナショナル・ハウス

「ナショナル・ハウス」とは、各国政府および各国オリンピック委員会が五輪大会の開催都市において市内の文化センターやスポーツクラブ、または歴史的建造物等を借り上げて、自国の文化体験の機会を市民や観光客に提供するという仕組みです。
「東京文化資源区」は、江戸・東京における文化資源の宝庫としての価値を維持し続けており、また、当該区域内には、歴史的建造物、リノベーション可能な民家やオフィスビルなど、ナショナル・ハウスに最適な施設や土地が多数存在しています。
2020年の東京五輪でもナショナルハウスの開設が見込まれる中、五輪後も持続可能で、レガシーとして継承されるナショナル・ハウスを、東京文化資源会議では各国の皆様と一緒に実現してきたいと考えています。